日本列島の九州、西端部に位置している長崎県は、かつて日本有数の貿易国として栄えた地域で、北海道に次いで国内2位の海岸線の長さを誇ります。この長崎県の西側は東シナ海、西側は対馬海峡に面しており、全体的な気候は対馬海流の流入の影響で、温暖で寒暖差が少ないという特徴があります。また、6月から7月にかけての梅雨時期は降水量も多く、過去には豪雨災害に見舞われています。夏期頃になると、気温の上昇も加わり、高温多湿となってしまうため県内では毎年熱中症の注意を呼び掛けています。しかし、高温多湿な地域では熱中症以外にも懸念すべき問題が浮上します。それは、ダニやノミ、南京虫(トコジラミ)の発生です。衛生害虫として認知されているダニやノミ、南京虫(トコジラミ)は長崎県内のみではなく、日本各地で生息していますが、特に温暖で湿度が高くなりやすい長崎県のような環境では繁殖に適しているためどの家庭も注意が必要です。特に梅雨時期から爆発的に繁殖する屋内ダニは、秋ごろに300倍の数に膨れ上がると言われています。主な屋内ダニはチリダニやイエダニ、ツメダニなどで、いずれのダニも人の垢やフケ、食べかす、カビなどをエサとします。中でもイエダニやツメダニは人を刺し吸血する特性があるため、皮膚炎の原因となることがあります。また、チリダニはハウスダストアレルギーの原因となり、吸い込むことでアレルギーが発症してしまう人もいます。このようなダニは目視確認が困難なため、存在を感じることは出来ませんが温度や湿度が高くなる時期は被害に注意しましょう。また、最近では南京虫(トコジラミ)の被害も話題に取り上げられています。南京虫(トコジラミ)は一度姿を見せなくなった衛生害虫ですが、最近、外国人観光客が国内に持ち運び、宿泊施設で被害を広げてしまったことで再び問題視されています。一般家庭でも南京虫(トコジラミ)の駆除依頼が増えつつあり、長崎県内でも発生報告がされています。市販薬剤の耐性がつき、年々駆除が難しくなる衛生害虫ですが、生態を知り、正しい知識を持つ衛生害虫駆除業者に調査、駆除の依頼を行うことでその脅威を抑えること可能となります。個人で駆除剤や掃除機を使用し退治を試みても、目では確認できない隙間に入り込んでいるため効果はあまり期待できないということが現状です。一刻も早く安全な住環境にするため、ダニやノミ、南京虫(トコジラミ)の駆除、対策は早めに業者に依頼されることをお勧めします。