大阪市は、古くから天下の台所と称され、経済・交通の中心地として発展してきました。瀬戸内海式気候に属しており、夏は全国有数の酷暑地帯となっており、非常に蒸し暑い気候を持っています。特に夜は寝苦しく、熱帯夜日数は鹿児島県についで多い37.4日を記録しております。高温多湿になる梅雨の時期は、活動が活発になる衛生害虫に注意する必要があります。ダニやノミ、南京虫(トコジラミ)は、温度が20度~30度で、湿度が60%~80%の環境を好んで活動をします。ダニは1年中家の中で見つけることができ、人間のフケやアカなどを食べて繁殖します。湿度の高いベッドや絨毯などは、ダニが住み着きやすいと言えるでしょう。ダニの死骸や糞はアレルギーや喘息の原因になるので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では気をつけましょう。ダニの中には、マダニという人の血を吸う大型の種類も存在しています。公園などを散歩する時に、体に付着させて家の中に持ち込むことがあります。マダニは稀に感染症を媒介することがあるので、注意が必要なのです。ダニを見つけたら、迅速に駆除を行うことが重要ですが、ダニが住みにくい環境にしましょう。ダニのエサになるような髪の毛やフケを掃除機で綺麗にし、お菓子の食べ残しやペットの毛なども落ちていないように、定期的に清潔に家の中の環境を保つことが重要です。ノミは、成虫になると人やペットに寄生し、吸血します。ノミに刺されると激しい痒みが伴い、かさぶたや水ぶくれになることがあります。日本には約80種類のノミが確認されておりますが、ネコノミやイヌノミによる被害が多くなっています。ノミはペットの体に卵を産み付けますが、その後落下して孵化した幼虫が地面の有機物を食べて成長してゆきます。ノミの駆除をするときは、人やペットの血を吸う成虫への対策に加え、幼虫への対策が必要です。ペットにノミが寄生してしまった場合は、動物病院などで販売しているペット用ノミ駆除剤を利用するのが良いでしょう。南京虫はトコジラミとも呼ばれ、ベッドや畳の継ぎ目など、あらゆる部屋の隙間に集団で生息する可能性があります。南京虫は人を刺し吸血するので見つけたら駆除が必要です。特に足や腕など肌を露出させているとかまれることがあり、被害にあうと痒みを伴います。トコジラミは家を清潔に保っていたとしても、人や物に付着して外から持ち運ばれることがあります。多くの人が集まる施設を利用した時や、宅配物などに付着してトコジラミが家に入り込むことがあるのです。市販のスプレー式殺虫剤やくん煙式の殺虫剤に耐性をもつ衛生害虫が出てきております。大阪市のように、夏の高温多湿になる季節には、衛生害虫の活動が活発化し、駆除が難しくなる場合があります。知識のある衛生害虫駆除業者に相談をするのが良いでしょう。