静岡市の6月の平均気温は22度前後、7月から8月にかけての平均気温は28度前後と、比較的高い傾向にあります。また、例年6月から7月の半ばにかけては梅雨前線の影響を受けるため、降水量、湿度ともに数値が高くなります。8月になると最高気温35度以上の猛暑日を記録するなど、静岡市の夏は蒸し暑いといえるでしょう。湿度や気温が高い時期は、特に室内に発生する衛生害虫に気を付けましょう。どのようなものがいるかと言いますと、ダニやノミをはじめ、南京虫(トコジラミ)と呼ばれるものなどがいます。ダニはその死骸やフンがアレルゲンになることなどで知られていますが、ノミや南京虫(トコジラミ)については、人間や動物を吸血します。また、ノミや南京虫は動きが小さいうえに動きが活発なため、見つけても捉えにくいという点で、駆除が困難になってきます。発生・繁殖を防ぐには、こまめに家の中を隅々まで掃除することがやはり一番です。くまなく掃除をすることで、衛生害虫の死骸や卵、幼虫などを早期に発見することにもつながります。また、動物を飼っている場合は、毎日ブラッシングするなど、ケアをしてあげましょう。ダニやノミ、南京虫などに共通しているのは、繁殖力が強く、快適な環境を見つけるとそこで大量に増殖してしまうという点です。そうなると、家の中の様々な隙間や寝具などに住み着いてしまい、駆除するにも困難を極めることが考えられます。大切なのは、衛生害虫にとって暮らしにくい環境を日頃から意識して作ること。掃除と合わせて、室内の除湿も定期的に行いましょう。梅雨や秋雨の時期は室内に洗濯物を干す方もいらっしゃるでしょう。この時、干す場所に気をつけるようにしてください。例えば、浴室乾燥機能が付いている風呂場に干す、または除湿器などがあればそれを近くで運転させながら干すなどです。また、洗濯物はしっかり乾かしてからタンスやクローゼットにしまいましょう。少しでも水分が残っていると、クローゼットや押入れの湿度が上がってしまうので、気をつけてください。湿気が気になるところにはスノコを敷くのも良いでしょう。湿気を吸い取ってくれます。このように、常に家の中を清潔にすることや、除湿をしっかりすることが衛生害虫の発生・繁殖予防につながるのではないでしょうか。しかし、やはり害虫ですから、駆除には知識も技術も必要な場面があるでしょう。そのようなときは、地域で活躍している業者に連絡し、衛生害虫の駆除を依頼してみることをおすすめします。